ホウチャクソウ 茎の上部に葉に隠れるように垂れ下がって咲く緑白色の細長い花を、寺院や五重塔の四方の軒先に吊す宝鐸(ほうちゃく)に見立てて名づけられました。平地から低山帯などの樹林の林床に生える落葉の宿根草で、地下茎で増えるので群生する姿を見かけます。
ホオノキ 日本有数の大きな葉、大きな花と甘く強い芳香がほかの樹木では得られない大きな魅力で、公園や緑地の緑陰樹やシンボルツリーなどに利用します。名前は古名の『ホオガシワ』から変化したものといわれ、大きな葉を食物を盛る皿として利用していたことによります。現在でも味噌をのせて焼く『朴葉味噌』が知られています。材は狂いが少なく、版木や細工物、家具などに使います。
ホソバタイサンボク タイサンボクの名前で流通しているものの多くは本種(ホソバタイサンボク)で、6月ごろ枝先に花径20cm以上もの白い大きな花を上向きにつけ、香り高い甘い芳香が魅力です。葉はタイサンボクに比べて細長く裏側に巻き込み、裏面の褐色の細毛はあまり目立ちません。樹形も異なり、やや縦長から球形の端正な姿にまとまります。
ホタルブクロ 山野や丘陵の樹林の林縁や崖などに生える宿根草で、鐘形の大きな花を茎の上部にまばらに吊り下げます。その形から子供たちが捕まえた蛍を花の中に入れて遊んだことから名づけられたともいわれています。花は梅雨時に開き、そぼ降る雨の中、下向きに花開く姿はよく目立ち、雨にもよく似合います。
ホトトギス 北向きの湿った斜面などに多く生え、茎がゆるく下垂し、秋に各葉腋に2~3花をつけた姿に風情があります。日本産の野生ホトトギスとしては比較的丈夫でなので、滝や流れ、池護岸など水辺の岩組、庭園や公園・緑地のグラウンドカバーなどのほか、山野草としても人気があり、よく利用します。花弁の斑点が鳥のホトトギスの胸にある模様に似ているため、この名前があります。また、若葉に油染みのような斑点があるので、ユテンソウ(油点草)とも呼ばれます。
ホトトギス類 斜面などで茎がゆるく下垂し秋に花を咲かせる姿に風情があり、山野草として人気の高い宿根草です。滝や流れ、池護岸など水辺の岩組、庭園や公園・緑地のグラウンドカバーなどに広く利用します。斑点のある花びらが鳥のホトトギスの胸にある模様に似ているためこの名前があります。また、若葉に油染みのような斑点があるので、ユテンソウ(油点草)の別名があります。