ビナンカズラ(サネカズラ) かつて樹皮から採取した粘液を整髪に用いたことから、『美男葛(びなんかずら)』の別名で知られた常緑の蔓性樹木です。花は夏に咲き、実は11月ごろに熟します。真っ赤に熟した実は鹿の子餅を思わせ、実(さね)が良く目立つ蔓(かずら)という意味で名づけられたといわれています。雌雄異株なので、実を楽しむには雌木を植える必要があります。フェンスや垣根、パーゴラやトレリスなどに絡ませて、美しい実を楽しみます。
ビワ 初夏の味覚として親しまれている果樹の一つで、奈良時代のころに中国から渡来し、果実の形が楽器の琵琶に似ていることから名前がついたともいわれています。普通果樹として栽培していますが、単木で植栽すると半球形の美しい樹形が楽しめることなどから、シンボルツリーとして利用することもあります。果実を生食するほか葉を薬用に利用する薬木としても知られ、材は堅く装飾用の建材や杖・木刀などに利用します。