ナツグミ 春に花が開き、初夏に実が熟すことから夏グミと呼ばれます。やや細長い赤い実が、枝から垂れ下がって熟し、実は渋味がありますが甘みもあって生食できます。一般的には花壇の彩りとしてガーデニングなどに用いることが多いですが、庭園や建物周りの外構植栽などにも用います。
ナツツバキ 緑一色の初夏のころに、ツバキの花に似たやや大きめの白い花を樹冠一杯につけた姿が一番の魅力で、名前の由来ともなっています。一つ一つの花の寿命は短いですが花つきがよく、次から次へと1か月ほど咲き続けます。やや縦型の端正な樹形は和洋を問わず建物との相性がよく、雑木植栽や公園・緑地などでも広く利用します。
ナデシコ(宿根性) 野生種が300種ほどあるという種類の多い草本で、園芸的にも改良が重ねられて、春咲きから秋まで咲き続ける四季咲きまであり、種類を変えながら利用すれば長く楽しめます。宿根性の種類としてはタツタナデシコが代表的で、開花期は5月から7月ごろで、花期以外の時期も青緑色の葉が密集して地面を被うので、グラウンドカバーとしても広く用います。
ナナカマド 北海道などの北国を象徴するような燃えるような紅葉が一番の見どころです。同時に大きな房に真っ赤に熟す実も魅力的で、葉が落ちた後も長く残り、寂しくなりがちな冬景色に彩りを添えてくれます。花は白い小花で、初夏の頃に開きます。樹形はやや縦型に伸びることが多く、北海道などでは街路樹に用いますが、古木になると枝が広がりボリュームがでるので、公園や緑地、建物周りなどのポイントツリーとして利用しても効果的です。名前は、「竈の中に七度入れてもまだ焼け残る」ということが由来です。
ナラガシワ 分布は岩手・秋田県以西ですが、関東では野生の個体を見ることは稀で、西日本、特に中国地方に多く自生しています。葉はミズナラとカシワとの中間的な形で、秋には紅葉します。造園では春の芽出しが黄金色で非常に美しい品種のオウゴンガシワを利用することが多く、野生種を利用することはほとんどありません。
ナリヒラヒイラギナンテン (マホニア コンフューサ ‘ナリヒラ’) ソフトでスマートな印象と育てやすさが魅力の常緑低木です。ヒイラギナンテンの仲間(マホニア属)ですが葉の刺は少なく、細長い小葉をつけた複葉が枝先に集まってつきます。花の少なくなる10月から12月にかけて黄色の花穂が楽しめます。
ナンキンハゼ 中国原産の落葉高木で、一番の魅力は暖地でも美しく紅葉することです。また比較的耐潮性があることから、臨海地の公園や街路樹としても用います。秋に熟す実は果皮が割れると白いろう質の仮種皮に包まれた種子が顔を出し、冬になっても樹上に長く残っています。かつては種子からロウや油を取りました。種子は有毒です。
リョウブ 自然風の雑木植栽によく用いられる樹種の一つで、株立ちが人気です。、夏には白い花穂が樹冠を覆い、さわやかな雰囲気を醸し出します。秋は黄色や赤の混じった紅葉が美しく、端正な中にも野性味のある樹形や樹皮の剥がれた跡がまだら模様となった平滑な樹皮など見所の多い樹種です。
リンドウ 秋の山野を彩る宿根草の一つで、青紫色の星形の花に風情があり、山野草として人気ですが、最近は品種改良により花の美しい品種が多く作出され、高級な鉢花としても非常に人気があります。花壇や雑木植栽の下草、庭園や公園・緑地などに秋の彩りを演出する材料として広く利用します。