イワガラミ 落葉性のつる性木本で、生長が旺盛でよく広がり、長く伸びる蔓から短い枝(短枝)を空中に伸ばし、6~7月ごろ香りのよい白花をつけます。花つきがよいのでよく目立ちます。ツルアジサイによく似ていますが、装飾花の額片がツルアジサイは4枚で本種は1枚なので、花があれば容易に区別できます。名前は山地の落葉樹林の林縁などに多く生え、岩に絡むように着生することから名づけられましたが、樹木の幹にもよく着生します。
ウグイスカグラ 早春に咲く花や初夏に熟す実に野趣があり、雑木植栽など自然風な植栽の彩りの一つとして用いると効果的です。落葉低木であまり大きくならず、子供たちの手の届く高さに実が生るので、下垂して赤く熟しほんのり甘味のある実は、かつて子供たちはグミと呼んで食べました。野鳥の食餌樹木としても利用します。
ウスズミザクラ ウスズミ系と呼ばれる白色一重の桜です。古い品種が多く植えられていたことで有名な荒川堤に植えられていた桜の一つで、花は直径4.5cmほどで花弁の先には不規則で細かい切れ込みが多くあります。花柄と小花柄には白い開出毛があり、萼筒は太く、苞葉は緑色で大きい特徴があります。(参考資料:『新日本の桜』山と渓谷社)
ウバメガシ 暖地の海岸林に多く見られるやや小型のカシで、生長が遅く材が緻密で堅いことから、備長炭の材料として知られています。小さ目の葉が密につき、萌芽力が強いことから、生垣などの刈り込みや仕立物などに多く用いられます。常緑の葉は楕円形で、新葉は光沢があり黄色や赤味を帯びて美しく楽しめます。ドングリ(堅果)は2cmほどの楕円形で、翌年の秋に成熟します。
ウメ 古い時代に中国より渡来した樹木です。花の香りで寒中に春を感じさせる代表的な花木で、縁起木の一つです。紅梅や白梅をはじめ、多くの品種があり、香りの高い花、実、紅葉、寒樹の姿など四季を通して楽しみの多い花木です。
ウメ‘淡路枝垂’ ウメは古い時代に中国より渡来した樹木です。花の香りで春を感じさせる代表的な花木の一つで、多くの品種が知られています。‘淡路枝垂(あわじしだれ)’は、代表的な枝垂梅の品種の一つで、野梅性のやや早咲きで、花は淡紅色の中輪、八重咲きです。 (参考資料:『ウメハンドブック』株式会社 文一総合出版)
ウメ‘南高梅’ ウメは古い時代に中国より渡来した樹木です。花の香りで寒中に春を感じさせる代表的な花木で、縁起木の一つです。南高梅は和歌山県を主に生産地とし、果実が大きく、味が良いことから、高級な梅干しや梅酒に用いられます。南高梅を元にした新品種も作られています。
ウメ‘鴛鴦’ ウメは古い時代に中国より渡来した樹木です。花の香りで春を感じさせる代表的な花木の一つで、多くの品種が知られています。‘鴛鴦(えんおう)’は、オシドリの意味で、一つの花に雌しべが二つあり、果実が2個実ることから夫婦に例えた名前です。緋梅性のやや早咲きで、花は紅色の中輪、八重咲きです。(参考資料:『ウメハンドブック』株式会社 文一総合出版)
ウメ‘紅千鳥’ ウメは古い時代に中国より渡来した樹木です。花の香りで春を感じさせる代表的な花木の一つで、多くの品種が知られています。‘紅千鳥(べにちどり)’は、雄しべの先が花弁のように変化した旗弁が出ることから、旗弁を千鳥に例えて名づけられたといわれています。緋梅性のやや遅咲きで、花は鮮紅色の中輪、一重咲きです。(参考資料:『ウメハンドブック』株式会社 文一総合出版)
ウメ‘八重寒紅’ ウメは古い時代に中国より渡来した樹木です。花の香りで春を感じさせる代表的な花木の一つで、多くの品種が知られています。‘八重寒紅’は、早咲きで寒中から紅色の八重咲きの花をつけることから名づけられました。野梅性の中輪です。(参考資料:『ウメハンドブック』株式会社 文一総合出版)