
「」から始まる植物


イソギク
伊豆諸島や伊豆半島が分布の中心で、千葉県から静岡県の海岸に自生します。花は筒状花のみで華やかさの面では劣りますが、地際から多くの茎が群がり立つので、群生させると一面黄色の独特な景観となります。多年草で丈夫なので、海浜公園や臨海部の自然公園、和風庭園などに利用します。
イタヤカエデ
カエデの仲間では最も背の高くなる種類の一つで、高さ20mにもなります。葉は5~7裂し鋸歯はほとんどありません。秋になると黄色に美しく黄葉します。葉がよく茂り板屋根のように雨が降ってもしずくが垂れてこないことから名づけられたといわれています。木材としても優れ、建築や家具、枕木などに用いられます。樹液からは砂糖も(楓糖)が採れます。
イタリアンサイプレス
日本では高さ8mほどになる常緑の針葉樹です。端正で垂直に伸びるファスティギアータ樹形が一番の特徴になります。この樹形は日本の針葉樹にはあまり見られず、異国情緒を楽しむことができます。生長が早く、萌芽力もあるため、生け垣などの利用も可能です。
イタリアンパセリ
料理の付け合わせとしてよく用いられるパセリの葉の縮れない、平葉系と呼ばれるタイプのパセリです。癖が無くおいしいのでスープやサラダなどに使います。収穫は根生葉を適宜摘み取って利用すると良く、切り取ると次々と新しい葉が伸びてきて、花茎が伸び出すまで利用できます。なお、葉は乾燥して利用します。
イチイ
寒い地方に適した常緑針葉樹です。葉が密生し、刈り込んで整った姿を保ち、雌雄異株で、雌木は秋に赤い実をつけます。美しい常緑樹として庭木などとして用いられます。イチイは「一位」を意味し、かつて宮廷で高官が使う笏(しゃく)を作ったことにちなむと言われています。古代ギリシャでは死や悲哀の象徴とされ、イギリスの教会や墓地に多く植えられているといわれますが、一方で常緑を不死の象徴としたケースもありました。
イチイガシ
関東南部以西に見られる常緑の高木です。深緑色の細めの葉が密に付くことから、高生垣など遮蔽、防風、防火効果が期待できます。
イチゴノキ
一見ヤマモモやホルトノキのように見える常緑高木で、一番の魅力は秋に枝先を飾るアセビの花に似た花穂と、黄色から赤く熟す実が同時に観賞できることです。実をイチゴに例えた名前ですが、どちらかいうとヤマモモの実に似ていて、ほんのり甘く食べられます。
イチョウ
中生代ジュラ紀に繁栄した樹木の生き残り(生きた化石)と言われています。古い時代に中国に留学した僧が持ち込んだといわれ、日本各地の寺社の境内などに銘木の存在が知られています。秋の黄葉が魅力で、晩秋の黄葉後に強い寒さに遭うと一気に落葉し、あたかも黄色い蝶が群れ飛ぶ姿を思わせ、都会の秋を演出する一番の見どころです。