アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

ミツマタ

中国原産の落葉低木で、日本では和紙の原料を採るために栽培されてきました。紙幣の原料にもなっています。名前の通り、枝は三本に分かれ、晩秋には葉が落ちた後につぼみが垂れている姿が見られます。花は葉に先立って黄色の筒状花を咲かせます。花木として、公園や庭園などにもよく用いられます。花が紅色のベニバナミツマタなどの品種もあります。

ミヤマシキミ ‘ルベラ’

ミヤマシキミの園芸品種で、海外で人気が高く、多くの改良品種が作られ、導入された一つです。秋から春の開花時期まで、赤くかわいい蕾が花穂状に多く集まった姿を楽しめますが、雌雄異株で、本種は雄株なので実はつきません。一般にはポット苗で流通していることが多く、花壇やガーデニングの冬の彩りとして寄せ植えや縁取りなどに利用します。

ムクロジ

あめ色に熟した2~3cmほどの実が鈴なりになった姿や、秋のやや赤みを帯びた美しい黄葉などが魅力の落葉広葉樹です。果皮はサポニンを含み、水に浸けるとよく泡立つことから、昔から石鹸の代わりに洗濯や洗髪などに利用し、親しまれてきました。種子は黒く1㎝ほどの丸い形で、堅く、羽根つきの球や数珠に使います。歴史のある古い公園や、神社仏閣の境内や周囲の社寺林などに植えられていることが多く、自然分布は本州中部以西ですが、関東地方など、より北の地域でも見ることができます。

ムラサキシキブ

秋に熟す紫色の小さい実が優美なことから、その姿を平安時代の女流作家の『紫式部』の名前を借りて美化したものといわれています。丘陵から山地にかけての雑木林の林内や林縁などに多く見られる落葉低木です。実の美しさはもとより、初夏に咲く花も紫色を帯び、華やかさはありませんが趣があります。雑木植栽の秋の彩りとして、樹間に挟んで利用します。

メグスリノキ

葉は3出複葉というカエデの仲間では変わった葉形の樹木で、真っ赤に染まった美しい紅葉を暖地でも楽しめることが一番の見どころです。名前のいわれとなった樹皮を煎じて洗眼に用いたことからもわかるように、薬木としても知られ、最近では肝臓薬としても利用しています。比較的大きくなるので、広がりのある公園や緑地、建物周りなどにシンボルツリーとして利用すると効果的です。

メタセコイア

三木茂博士が化石を基に1941年にメタセコイアとして名づけた落葉針葉樹で、それまでは絶滅したものと考えられていましたが、1943年に中国の四川省で、生きている個体が発見されたことから『生きた化石』として知られるようになりました。その後アメリカの調査隊が中国から種子を持ち帰って増やし、1949年に昭和天皇に献上されました。現在日本の各地にみられるメタセコイアの大木は、その個体から増やされたものなどが基になっているといわれています。端正な樹形と針葉樹にあって落葉性という特性から親しまれて、公園・緑地や学校などに植えられています。