レモンタイム コモンタイムとブロードリーフタイムとの種間雑種といわれ、レモンの香りに似た爽やかな香りが魅力です。株全体に芳香があり、スープやシチューなどの料理のほか、魚介類の匂い消し、ハーブティーなどに利用するほか、抽出した精油は薬効が高く、せき、たん、ぜんそく、胃弱、胃けいれんなどの改善に効果があるといわれています。
レンギョウ 早春に黄色の美しい花をつけることからよく知られた落葉低木で、中国原産です。花はレンギョウの仲間ではやや遅咲きで、葉に先立って丸みのある4弁花で橙色を帯びた黄色の花をつけます。枝は細く長く伸び、つる植物のような姿になり、地面につくとそこから根を伸ばします。寒さや暑さに強く、公園や庭園の寄せ植えや生垣などに利用するほか、枝がつる状に伸びる特性を利用して、壁面上部に植栽して下垂させて壁面緑化に使っても効果的です。
ローズマリー 料理や薬用など広範に利用される代表的なハーブで、1年を通して艶のある濃緑色の葉と爽快な香りを楽しむことができます。ブルー系の花が一般的ですがピンクや白花もあり、立性や半立性、這性など多様な品種があります。立性の品種は生垣などに、地面を低く這う這性の品種は擁壁などの緑化やグラウンドカバーなどに利用します。原産地は地中海沿岸です。
ロウバイ 一番の見どころは年が明けるとほどなくほころびる花の甘く高貴な香りです。花は外側が淡い黄色で内側の花芯が暗紫色で、あまり目立ちませんが、古くから香りを楽しむ庭木として親しまれてきました。花が臘月(旧暦の12月ごろ)の頃に咲くことからの名づけられたともいわれる中国原産の落葉低木で、最近は花芯に濁りの無いソシンロウバイや、花が丸くやや大きく色の濃いマンゲツロウバイなどが人気です。
ロシアンオリーブ 中央アジア原産で乾燥に強いのが特徴の落葉小高木。グミの仲間ですが、葉がオリーブに似ているため「ロシアンオリーブ」の名前があります。春に咲く芳香のある花と秋に熟す実が魅力。シルバーリーフも楽しむことができるので、人気が出てきています。落葉樹ですが、暖かい地方では冬に葉を残すことがあります。
矮性サルスベリ 植えつけ適期は3月中旬~4月上旬。日当たりや水はけのよい、肥沃な適湿地を選んで植えます。花つきよくするためには2月ごろに肥料を与え、同時に花のつかない細い枝や枯れ枝は切除し、元気のよい枝が出るようにします。カイガラムシやアブラムシがつくとすす病が発生するので、見つけしだい、薬剤等で駆除します。
ワイルドストロベリー 甘く香り高いかわいい赤いイチゴの実が魅力です。株は寒さに強く、真夏と真冬の休眠期を除き実をつけます。熟した実は生食するほか、ハーブティやジャム、果実酒などの香りづけに利用します。葉や根は収れん、利尿、強壮作用があり、食欲増進、下痢、リューマチ、痛風などの薬効があるといわれています。