パイナップルミント パイナップルとリンゴを合わせたような甘く爽やかな香りが特徴です。ソースやビネガー、デザートやお菓子などの香りづけや葉の砂糖漬けなどに用いますが、葉の縁に淡黄色の斑が不規則に入り観賞価値が高く、地被植物としても使います。
ハイノキ 4~5月に小さな白花を咲かせ、10月~11月ごろに黒紫に実が熟します。花は控えめで繊細な感じを受けます。葉は小さく密にならないので涼しげな印象。もとは暖かい地域の山地に植生していた種で、温暖な環境で花をよく咲かせます。この木を燃やして得られた灰を染色の媒染剤として用いていました。また、材は細工物や器具材になりました。
ハクサンボク 伊豆半島以西の本州や九州などの暖かい沿海部に自生するやや大型の常緑低木です。大きめの光沢のある葉が年間を通して楽しめるほか、春の白い小花がたくさん集まった花穂や、秋に鮮赤色に熟す実とマッチして彩りを深めます。枝の分岐が多く葉も密につくので緑のボリュームが豊かで、庭園のアクセントとして効果的で、花壇の彩りとしてガーデニングや庭園や建物周りの外構植栽などにも用います。黄色の斑が美しい斑入品種もよく知られています。
バクチノキ 関東以南、とくに九州を中心に自生する常緑高木です。葉は長さ10〜20cmの長楕円形で、縁に鋸歯があります。名前の由来は、樹皮が落ちて木肌が現れる様子を、博打に負けて裸になることに例えたものです。葉には薬用成分が含まれ、蒸留したものを「バクチ水」と呼び、風邪薬や咳止めとしてかつては用いました。材は重く硬さもあり、家具などに利用されます。大木になり、各地に天然記念物に指定された名木があります。
ハクチョウゲ 名前は春から初夏にかけて丁字咲きの白い小花が株を被うように咲く姿から名づけられました。全体に小形で、花も葉も小さく、細い枝が地際から多数分岐して株立ち状となるので、庭園や建物周りなどの縁取りや低い生垣用の樹木として古くから利用されてきました。花の蜜が多いことから、開花期にはモンシロチョウなどが群れ飛ぶ姿を楽しむことができます。
ハクモクレン 紫色の花をつけるシモクレン(紫木蓮 モクレン)に対し、白い花をつけることからハクモクレン(白木蓮)の名前があります。葉に先立って白い大きな花を樹冠いっぱいにつけた姿が見所です。桜よりやや早く開花し良く目立ちますが、遅霜など寒さで花が傷みやすいので、寒冷地などでは植栽場所に注意が必要です。シモクレンなどとの間で品種改良がおこなわれ、ニシキモクレンなど多くの園芸品種が作られています。
ハコネウツギ 地際からよく分岐してたくさんの幹枝を叢生し、長く緩やかに垂れたボリュームのある枝枝に、咲き始めは白花で、続いてピンク色となり、最後は赤く変わる三つの色の花が入り混じって樹冠を被う姿が一番の見どころです。生長が早く、萌芽力があり、耐潮性が大きい性質などから、臨海部や荒れ地などの初期緑化や公園・緑地などに利用します。
バジル 葉を利用する代表的なハーブの一つです。イタリア料理には無くてはならないハーブで、トマト料理との相性は抜群です。品種による香りの変化が多く、アニスやシナモン、レモンなどの香りが楽しめるほか、濃い紫葉が特徴の品種は、オイルやビネガーなどに漬けると色が溶け出し、赤紫の調味料として利用できます。
ハゼノキ 実から和ろうそくの原料となる蝋(ロウ)を採取するために、古くから栽培してきました。九州などでは並木状に植栽され、古木となった趣のある姿を見ることも多くあります。また、秋の紅葉が見事なことでも知られ、カエデ類とは違った紅葉の名所として、美しい姿が親しまれています。
パッションフルーツ クダモノトケイソウの別名でもわかるように、果実をフルーツとして利用するつる性の常緑樹です。秋に熟す果実は、中に橙黄色でゼリー状の果肉で包まれた小さな種子がたくさんあり、果肉は多汁で酸味と芳香が特徴で、ジュースやアイスクリームなどに利用します。花はトケイソウの文字盤を思わせる変わった姿をしていて、観賞価値があります。