アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

ヒメヒオウギズイセン

初夏から夏にかけて、朱赤色の花を花穂に次から次へとつけて長く楽しめます。明治の中期ごろ渡来し、花壇植物として利用されてきましたが、地下茎を長く伸ばして球根(球茎)をつくり、丈夫でよく増えるので逸出して雑草化することがあります。暖地では常緑ですが、強い降霜では葉が傷み、落葉扱いとなります。モントブレチアの名前でよく知られています。

ヒラドツツジ

古くから主に長崎県平戸市周辺で栽培されてきたことから名づけられたツツジで、沖縄産のケラマツツジやモチツツジ、キシツツジなどが武家屋敷などの庭園で、自然交雑や実生が繰り返されてできた大型の品種群です。花色や花型の変異が多く、花つきがよく豪華で華やかな花が特徴です。強健で厳しい都市環境にも耐えるので、庭園や公園・緑地、街路樹の植桝などによく使います。

ビワ

初夏の味覚として親しまれている果樹の一つで、奈良時代のころに中国から渡来し、果実の形が楽器の琵琶に似ていることから名前がついたともいわれています。普通果樹として栽培していますが、単木で植栽すると半球形の美しい樹形が楽しめることなどから、シンボルツリーとして利用することもあります。果実を生食するほか葉を薬用に利用する薬木としても知られ、材は堅く装飾用の建材や杖・木刀などに利用します。

ブーゲンビレア

ブラジル原産の熱帯植物で、一般的には温室植物とされ周年開花しますが、5℃くらいの気温まで耐えられることから、無霜地帯など冬暖かい場所では地植えも可能です。温度や環境によって異なりますが、おおむね春と秋に開花します。なお、花弁のように見える部分は苞が発達したもので、赤紫系の品種が多く見られます。枝はつる状で長く伸び、刺状の小枝を絡ませて登攀します。

フイリアマドコロ

山野の落葉樹林の林床や草地などに生えるアマドコロの斑入品種です。地表の浅い場所を地下茎が伸びて茎を立ち上げ、葉の縁などに白い斑が入り、爽やかでボリュームのある地被景観を醸成します。落葉の宿根草なので晩秋から早春の芽出しまでは地上部が無くなり裸地状態となるので、背の低い常緑の地被植物などと組み合わせると効果的です。ロックガーデンや庭園、花壇などでの利用に向いています。

フイリタガネソウ

山地の落葉樹林の林床などに生えるタガネソウの園芸品種です。鍛冶屋が使う『たがね』に例えられる幅広の葉の縁に白い斑が入り観賞価値があります。落葉の宿根草なので晩秋から早春の芽出しまでは地上部が無くなり裸地状態となるので、背の低い常緑の地被植物などと組み合わせると効果的です。和風庭園やロックガーデンなどの地被植物として利用します。

フイリマサキ

光沢があり、厚く丸みのある葉が密につき、生長が速く、萌芽力があり剪定に耐えるので、生垣用樹としてよく知られた樹木です。葉に入る黄色や白の斑は、外斑や中斑、散斑などいろいろな品種が生産され、地域によってその呼び名も異なることがあり、一般的にはそれらを区別することなく『斑入マサキ』と呼んでいます。雌雄異株で高垣風に放任すると黄緑色から緑白色の目立たない花をつけ、実は雌木につき、秋に割れて朱赤色の仮種皮に包まれた種子をぶら下げ、野鳥の食餌木としても知られています。

フイリヤブラン

黄色の筋状の斑の入った細長い葉を地際から叢生し、地面を密に被い、株が大きくなると多数の花穂を立ち上げるので、観賞価値も高まり、明るい雰囲気を醸成します。和洋を問わず庭園や建物周りなどの狭い空間から、公園・緑地などの大面積まで、日向から半日陰まで広範囲な場面で利用できるグラウンドカバーとして人気があります。ただし、日陰地では斑の鮮やかさが失われるので、日向から明るい半日陰での利用に向いています。