アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

アブラギリ

古い時代に中国から渡来した落葉広葉樹で、桐に似ていて種子から油を搾って利用したことから名づけら、かつては広く栽培しました。搾った油は『桐油』と呼ばれ、乾性油として優れていたことから、古くは和傘や提灯に塗ったり、印刷用インキやペンキ、ニス、油紙などに利用しました。栽培は途絶えましたが、近年文化財修復用の材料として『桐油』が見直され、改めて国産化の流れが起きています。なお、油は有毒のため食用にはできません。

アベマキ

クヌギと見分けがつかないほどよく似た樹種で、違いは葉裏に灰白色の星状毛が密生していることや樹皮がコルク質なことです。コルク層が発達した樹皮はコルクガシの代わりにコルクとして利用します。分布は山形県以西ですが、関東では比較的珍しく、西日本の雑木林の代表的な樹種です。秋には紅葉します。材はシイタケのほだ木や薪炭材として利用します。ドングリ(堅果)は1.8㎝ほどの球形で、その年の秋に成熟します。

アベリア

花期の長さが一番の魅力で、白色の小花が枝先につき、5月ごろから11月ごろまで楽しめます。葉は光沢があり常緑とされていますが、寒い地方では落葉します。萌芽力が強く刈り込みに耐え、大気汚染にも強いので、厳しい都市環境にあっても良好に生育することから、公園・緑地をはじめ、工場緑化、街路桝の植つぶしなど広範な利用ができます。葉に斑の入った美しい、バラエティー豊かな品種があります。

アムールトラ

トラはライオンとならび、ネコ科のなかで最大の種類です。そして、アムールトラは現存する8種のトラの亜種のなかでも最大の体躯を誇ります。生息地はロシア極東および中国東北部など。名前の通りアムール地方です。かつてはアジア大陸に広く分布していましたが、現在は絶滅の危機に瀕しています。日本の動物園では二十数等が飼育されており、当ページの写真は多摩動物園公園で撮影したものです。寒い地方に生息するため、冬毛は夏毛の三倍の長さになるといいます。

アメリカイワナンテン ‘ホワイトウオーター’

地被植物としてよく利用されるアメリカイワナンテンのフォンタネシアナ種(Leucothoe fontanesiana)の新しい斑入品種で、緑の葉に不規則な薄い白斑が入り、葉縁にも鮮やかな細い白斑が入る観賞価値の高い品種です。一般には庭園の寄せ植えや花壇の縁取りなどに使いますが、やや広がりのある場所での被覆にも向いています。細い枝がゆるく垂れた姿が美しいので、傾斜地や法面などでの利用も効果的です。

アメリカザイフリボク(ジューンベリー)

北米原産の落葉高木で、1本でも実がよくつき、生長が遅めであまり大きくならないので育てやすい樹です。早春に枝いっぱいに5弁の白い花を咲かせ、果実は6月ごろに黒紫に熟します。果実が6月(June)に収穫できるところから、ジューンベリーの名前でよく知られています。果実は生食するほか、ジャムやお菓子などの材料としてもよく利用されます。