アブラチャン 樹木全体に油分が多いことが名の由来。3~4月雌雄異株の淡黄色の花が3~5個集まってつく散形花序を付けます。秋にはクスノキ科特有の芳香のする、直径1.5cmの球形の果実がなります。同時期の黄葉も楽しめます。アブラチャンは漢字で「油瀝青」と書きます。瀝青(チャン)は船具などの防腐塗料のことを言います。
アベマキ クヌギと見分けがつかないほどよく似た樹種で、違いは葉裏に灰白色の星状毛が密生していることや樹皮がコルク質なことです。コルク層が発達した樹皮はコルクガシの代わりにコルクとして利用します。分布は山形県以西ですが、関東では比較的珍しく、西日本の雑木林の代表的な樹種です。秋には紅葉します。材はシイタケのほだ木や薪炭材として利用します。ドングリ(堅果)は1.8㎝ほどの球形で、その年の秋に成熟します。
アベリア 花期の長さが一番の魅力で、白色の小花が枝先につき、5月ごろから11月ごろまで楽しめます。葉は光沢があり常緑とされていますが、寒い地方では落葉します。萌芽力が強く刈り込みに耐え、大気汚染にも強いので、厳しい都市環境にあっても良好に生育することから、公園・緑地をはじめ、工場緑化、街路桝の植つぶしなど広範な利用ができます。葉に斑の入った美しい、バラエティー豊かな品種があります。
アベリア ‘エドワード ゴーチャー’ アベリア類の中では珍しい赤花(ピンク)の品種で、開花期は長く夏から秋まで楽しめます。生長は比較的遅く、刈込にも耐えるので、狭い空間での利用も可能です。暖地では常緑ですが東北地方などでは葉を落とし半常緑となります。
アベリア ‘ホープレイズ’ アベリアの斑入品種で、光沢のある葉に黄い斑が入り、その後白く変わるので、黄色と白の斑の混じった美しい葉姿が楽しめます。斑は寒さにあうと赤みを帯びます。花は外側の色が濃い淡桃色で花つきが良く長く楽しめます。
アムールトラ トラはライオンとならび、ネコ科のなかで最大の種類です。そして、アムールトラは現存する8種のトラの亜種のなかでも最大の体躯を誇ります。生息地はロシア極東および中国東北部など。名前の通りアムール地方です。かつてはアジア大陸に広く分布していましたが、現在は絶滅の危機に瀕しています。日本の動物園では二十数等が飼育されており、当ページの写真は多摩動物園公園で撮影したものです。寒い地方に生息するため、冬毛は夏毛の三倍の長さになるといいます。
アメリカイワナンテン ‘ホワイトウオーター’ 地被植物としてよく利用されるアメリカイワナンテンのフォンタネシアナ種(Leucothoe fontanesiana)の新しい斑入品種で、緑の葉に不規則な薄い白斑が入り、葉縁にも鮮やかな細い白斑が入る観賞価値の高い品種です。一般には庭園の寄せ植えや花壇の縁取りなどに使いますが、やや広がりのある場所での被覆にも向いています。細い枝がゆるく垂れた姿が美しいので、傾斜地や法面などでの利用も効果的です。
アメリカガシワ カナダやアメリカなどに自生する高さ30mほどになる落葉広葉樹でコナラの仲間です。葉は切れ込みが鋭く、深く大きいので独特で特徴的な葉形となり、秋には紅褐色に紅葉します。国内での生産はあまりありませんが、背が高く雄大な樹形となるので、公園や緑地などのシンボルツリーや緑陰樹に向いています。
アメリカザイフリボク(ジューンベリー) 北米原産の落葉高木で、1本でも実がよくつき、生長が遅めであまり大きくならないので育てやすい樹です。早春に枝いっぱいに5弁の白い花を咲かせ、果実は6月ごろに黒紫に熟します。果実が6月(June)に収穫できるところから、ジューンベリーの名前でよく知られています。果実は生食するほか、ジャムやお菓子などの材料としてもよく利用されます。
アメリカヒイラギモチ 北米原産の常緑高木です。日本では植物園などで見ることが出来る程度で、比較的珍しい樹木の一つです。葉は濃緑色であまり光沢は無くくすんだ感じで、縁には先が鋭い針状となる鋸歯があります。現地では庭園などの主木として、葉と秋に赤く熟す実とのコントラストを楽しみますが、雌雄異株なので実を楽しむためには雌木と雄木をセットで植える必要があります。