「ハ」から始まる植物
ハマヒサカキ
関東以西の暖地の海岸の岩場などに自生する常緑樹です。葉は小さく、厚く光沢があり厳しい都市環境にも耐えることから、公園・緑地や庭園など広範囲に利用します。また、耐潮性が強く、臨海部の植栽にも利用できます。冬に開く花は都市ガスの臭いに例えられる特有の臭いを発するので、大面積での利用には注意が必要です。ハラン
濃緑色の大きな葉が地際より叢生し、ボリュームの大きな植え込みとなります。日陰から半日陰の地被植物としての利用に向いていて、日向の乾燥地では葉色が黄色く変わり生育不良となります。葉の大きさや斑模様などの変化が多く、様々な品種が知られています。ハリギリ
暖地から寒冷地まで山地の林内に生え、高さ10~20mほどになり、樹林の上部に枝を広げます。名前は枝に鋭い刺があり、葉が大きく掌状(手のひらの形)に5~9裂する姿をキリの葉に例えて『針桐』と名づけられました。材が桐材に似ていることから名づけられたとの説もあり、材として優秀で、家具や下駄などの器具材として利用します。センノキの別名でも知られています。ハルニレ
春早く、葉が出る前に花開くことから『春楡(ハルニレ)』の名前があります。北海道や本州・四国・九州の山地など、冷涼な地域に多く見られる落葉広葉樹です。高さ20~30m、直径1mほどになり、横広がりの雄大な樹形となるので、広い公園の芝生広場などでの利用に向いています。材は家具や器具材として用います。ハンノキ
かつては、湿田の畔に植えて、刈り取った稲を干すための稲架木(はさぎ)に利用しました。水湿地を好むことから水辺や地下水位の高い場所の緑化に利用することが多く、最近は放棄水田に群生する姿を見ることがあります。花は早春に葉が芽吹く前に細長い雄花穂が垂れ下がって開花し、秋に熟す果穂はタンニンを多く含むので染料として用います。矮性サルスベリ
植えつけ適期は3月中旬~4月上旬。日当たりや水はけのよい、肥沃な適湿地を選んで植えます。花つきよくするためには2月ごろに肥料を与え、同時に花のつかない細い枝や枯れ枝は切除し、元気のよい枝が出るようにします。カイガラムシやアブラムシがつくとすす病が発生するので、見つけしだい、薬剤等で駆除します。ワイルドストロベリー
甘く香り高いかわいい赤いイチゴの実が魅力です。株は寒さに強く、真夏と真冬の休眠期を除き実をつけます。熟した実は生食するほか、ハーブティやジャム、果実酒などの香りづけに利用します。葉や根は収れん、利尿、強壮作用があり、食欲増進、下痢、リューマチ、痛風などの薬効があるといわれています。- 1
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