クロモジ 雑木林の構成種のひとつです。雌雄異株で、頂芽の下に10花前後の黄緑色の小さい花を包んだ花序を2個つけ、葉の展開とほぼ同時に開花します。秋には黒い小さな実が熟し、葉は鮮やかに黄葉します。材は香りを愛でて高級な楊枝に、枝は垣根(クロモジ垣)の材料に用います。樹皮に黒い斑紋がでて、文字のように見えることからこの名前があります。
クワ 5~6月ごろに熟す黒紫色の甘い実が魅力で、生食のほかジャムやジュース、果実酒などに利用します。本来は葉を蚕の餌として栽培してきましたが、養蚕業の衰退とともに見かけなくなりました。近年は実を楽しむためにマルベリーの名前で、果実の大きな品種を家庭果樹として利用しています。薬用植物としても知られ、葉はお茶にも利用します。