ディコンドラ (ダイコンドラ) 北アメリカ原産の常緑多年草です。地面を這って伸び、茎葉はほとんど立ち上がらず、丸い濃緑色の葉が密生し、管理もほとんど必要ないことから、粗放的な管理を行う公園・緑地などで、個人庭やガーデニングでは銀白色の葉色の美しい品種が利用されています。日本芝のように冬期枯れないことから、野火などの出火対策の一つとして、火気を禁ずる施設などでのグラウンドカバーとしても有望視されています。
ディル 糸のように細い葉は繊細な2~3回羽状複葉で姿が独特で美しく、花壇のポイント植栽にも利用できます。全草に特有の芳香があるので、葉は適宜切り取ってマリネなどに、種子はピクルスなどの香りづけに用います。種子は花後に黄色から茶色になるころ刈り取って陰干しし、乾燥させて保存します。
ドイツトウヒ ヨーロッパトウヒとも呼ばれ、ヨーロッパの中・北部に分布することから、冷涼地や寒冷地向きの樹木として知られています。。樹高は適地では50m程度まで生長することから、広い公園や緑地向きで、若木では枝は斜上しますが、老木では垂れ下がります。10~20㎝ほどになる球果は、トウヒ属の中では最も大きくなり、枝先にいくつも垂れ下がってついた姿は独特で、北欧の雰囲気が楽しめます。
トウジュロ 中国原産で「唐棕櫚」と呼ばれます。暗褐色の繊維に覆われた幹がまっすぐに伸び、その先に掌状の大きな葉がまとまってつきます。日本原産のワジュロ(和棕櫚)とは違い、葉の先端が垂れないのが見分けるポイントです。
ドウダンツツジ 一番の魅力は秋の紅葉で、大刈込などに利用するとその美しさが際立ちます。また、春の新芽は明るい緑色で、同時に開花する花はスズランの花に似た白い小さなつぼ型で、枝先にたくさん垂れ下がって咲き、さわやかな美しさが楽しめます。刈り込みによって小枝を密に茂らせるので、和風洋風を問わず利用が可能です。
トウネズミモチ 葉はネズミモチより大きく、厚さは薄いですが密につくので濃い樹陰を作ります。名前は唐(中国)ネズミモチの意味で、中国原産の常緑高木です。生長が早く、樹高も高くなり、緑量の確保が容易なことから、これまで公園・緑地などで早期緑化樹としてよく使われてきたことや、種子がたくさんつき、鳥散布により河川敷などいたるところによく生えることなどから、温暖な生育可能地域では強い国内帰化(逸出)が指摘されており、環境省から要注意外来植物に指定されています。
トキワマンサク やや黄色味がかった白い細い花弁がたくさんついた、筆を思わせるような美しい花を咲かせます。開花期は主に春で、満開時の樹冠全体に花をつけた姿は見事です。剪定せずに放任すると高木になりますが、常緑の小さい葉が密につき、萌芽力があり強剪定にも耐えるので、生垣に多く用います。最近は花や葉が赤紫色の品種のアカバナトキワマンサクが人気です。
トサミズキ 2月下旬から3月中旬にかけて、葉に先立って明るい黄白色のかわいい花を吊り下げ、早春の庭を彩ります。レンギョウ類に比べて花色が淡く、柔らかな雰囲気が魅力です。古くから庭木や茶花として親しまれてきました。 四国の高知県(土佐)に自生するのでこの名前がつきました。
トチノキ 初夏に咲く白い小花のたくさん集まった大きな花穂と秋の紅黄葉、栗の実に似た光沢のある大きな実が見どころの落葉広葉樹です。葉は大きく天狗の団扇に例えられる掌状複葉で、日本の樹木の中では大きな葉の一つです。栗の実に似た種子は、秋に熟し、直径5mにもなり、山の動物の食料としてばかりでなく、縄文時代のころから重要な食料として、水にさらして苦みを取り除き、お粥やお餅などにして食べてきました。適地に植栽すれば端正で雄大な樹形になるので、芝生広場など広がりのある場所に植えて、シンボルツリーや緑陰樹として利用します。