アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

シラカシ

関東地方の屋敷林の主要構成樹種の一つとして知られ、細めの葉が密につくことから、防風、防塵、防火の役割を果しつつ敷地内の乾燥も防ぐので、古くから使われてきました。常緑の葉は細長く低い鋸歯がまばらにあります。名前は材が白い事に由来しますが、樹皮が黒いことからクロカシとも言われます。ドングリ(堅果)は1.5~1.8cmほどの卵形で、その年の秋に成熟します。

シラン

名前は赤紫の花をつけることから、『紫色の花のラン』の意味で名づけられました。一般には栽培株が流通していますが、野生種は環境省RDBでは準絶滅危惧種に指定されています。ランの仲間は栽培が難しいことで知られていますが、本種は丈夫で、一度植えるとよく増え管理に手間がかからず、グラウンドカバーとして優れ、花つきがよく美しいので、育てやすい草花といった雰囲気が魅力です。

シリブカガシ

マテバシイの仲間で、9月ごろ葉腋から伸びた果序に、マテバシイに比べて小さめの砲弾型のドングリが並んでつき、同時期に花が開花するという変わった性質が特徴です。名前はドングリの底がへこんでいることから『尻深ガシ』という意味で名づけられました。マテバシイのように公共緑化や庭園などに利用されることはほとんど無く、建築材、器具材、薪炭材などに使われます。

シンジュ

長さ1mほどの大きな奇数羽状複葉が枝先に集まってついた、緑のボリュームの大きな落葉高木です。中国原産で、わが国には明治の初期のころに導入されました。生長すると枝が横に広がる傾向があり、樹高も高くなるので、広い公園や街路などに用います。生長が早く種子が多く実ることから、最近は逸出して野生化している姿を見かけます。別名のシンジュは『神樹』で、英名の『tree of heaven』からきています。

ヒノキ ‘スイリュウヒバ’

ヒノキの枝葉が下垂する園芸品種で、放任しても枝垂性の樹木特有の縦長の独特な樹形が楽しめます。樹形が似ていることからサワラのヒヨクヒバと区別せず『イトヒバ』と呼ぶことがありますが、生長が遅く、生産はほとんどないので、単に『イトヒバ』と呼んだ場合はサワラのヒヨクヒバのことを指すことが多いので、利用する場合は注意が必要です。庭園などの狭い空間で利用します。

スギ

幹がまっすぐに伸び、狭円錐形の樹形となります。一般的には、3本から数本程度の寄せ植えとすることが多く、美しい樹形が楽しめます。枝葉が密生して、萌芽・復元性があるので、刈り込んで生垣や高生垣などでの利用も可能です。表スギや裏スギなど地域特有の系統があるので、植栽地の地域性にあった種類の選定や管理が求められるので、取り扱いに注意します。造園的には裏スギの利用が一般的です。