シダレヤナギ 細い枝が緩く垂れてその後垂直に枝垂れる樹形の美しさを観賞します。春の芽出しがほかの樹木に比べて早く、淡い緑色の葉と淡黄色の花とが相まって美しく、枝が風にそよぐ姿が独特の雰囲気を醸し出します。水湿地を好み池や流れ沿いの植栽や街路樹などに多く用いられます。
シデコブシ コブシに似た比較的小型の落葉樹で、ほかに花の少ない早春に、樹冠を被うように花開く白や淡いピンクの小花が見どころです。名前は細い花弁がたくさん垂れ下がった姿を、玉串やしめ縄につける『四手(しで)』になぞらえて名づけられました。東海地方の湿地やその周辺地域に自生し、絶滅危惧種の一つです。
シナモンバジル 一般に栽培されている基本種のバジルに比べ、葉はやや小さいですが、葉脈に沿って紫色を帯び、枝の分岐が多く、こんもりと茂ります。また、花穂も紫色を帯び淡紫色の花と相まって観賞価値があります。シナモンの香りのする葉や花穂はスイートバジルと同様に使えますが、デザートなどの甘味に合うので、シロップやハチミツ、ティーなどに使って甘い香りを楽しみます。
シナレンギョウ 早春に黄色の美しい花をつけることからよく知られた落葉低木で、中国東部原産です。レンギョウの仲間ではやや小型で背が低く早咲きで、明るいクリームイエローの4弁花で、花とほぼ同時に葉が伸び出す特徴があります。寒さや暑さに強く、公園や庭園の寄せ植えや生垣などに利用し、親しまれています。
シマカンスゲ 常緑多年草のカンスゲの園芸品種です。濃緑色の細い葉に白色の外斑が入った爽やかなコントラストに人気があり、一般には庭園の滝口や流れ沿いなどの岩組の根締めや花壇、園路の縁取りなどによく用いられます。母種が自生種なので管理が容易で手間がかからないので、斜面などの面的な利用にも効果的です。
シマトネリコ 葉は複葉ですが一つ一つの小葉は小さく、輝きのある明るい緑色なので、さわやかな印象があり、風にそよぐ美しい姿は和洋どちらの建物にもよく合います。生長が早く、背も高くなりやすいことから、狭い場所での利用には注意が必要です。種子がたくさんつきよく生えることから、国内帰化(逸出)の可能性が指摘されており、都市部以外での利用には注意が必要です。名前は島(沖縄)のトネリコの意味です。
シモツケ 基本種はピンクですが、紅色や白など個体によって多少変化します。花は小花の集まった集合花がたくさんついて樹冠を被い、夏にかけて2番花、3番花と咲き継ぐので、花つきは多少悪くなりますが長く楽しめます。滝や流れ、池護岸など水辺の岩組、庭園や公園・緑地など和洋を問わず広く利用します。近年は海外から様々な新しい品種が導入され、華やかになってきました。
シモツケ‘ホワイトゴールド’ 春から初夏の低木性の花木としてよく知られたシモツケの園芸品種の一つです。芽出しから明るいライムゴールドの葉が魅力的な園芸品種で、白い花との組み合わせが見事です。観賞期間の長いカラーリーフプランツとしてばかりでなく、初夏の花低木としても評価が高く、ガーデニングや公園・緑地・建物周りなど利用範囲が広がっています。
ジャーマンアイリス 虹色の花色と呼ばれるように、豊富な花色と花型、美しく大きな花が一番の魅力です。背の高い7種の野生のアイリスを用いた複雑な交雑によりできた園芸品種で、主にアメリカで品種改良がされていて、毎年350種もの新しい品種が作出されているといわれています。
ジャーマンカモミール 代表的なハーブの一つで、地中海沿岸原産です。リンゴのような芳香のある花が次から次へと開花し、7月ころまで長く楽しめます。花を収穫し乾燥させて、お茶やポプリ、入浴剤、薬用など広く用いられています。