「」から始まる植物
サクラバハンノキ
落葉高木で、葉は葉脈が目立ち、サクラの葉に似ていることから名前がつきました。水湿地を好むことから水辺や地下水位の高い場所にやや稀に生えます。花は葉が芽吹く前の早春に細長い雄花穂が垂れ下がって開花し、雌花は小さく目立ちませんが秋に小さな松かさのような果穂となって熟します。ザクロ
ブドウとともに有史前から栽培されていたとされる最も古い果樹の一つとして知られ、初夏の花と秋に熟す実と黄葉が見どころです。花は周囲が緑一色の時期に開花し、朱赤色でよく目立つため『紅一点』の語源になりました。また果実は俗に人肉の味がするといわれ、人間の子を食べる鬼子母神を戒めて、仏陀がザクロの実を与えたという仏説からきています。なお利用は多彩で、実は生食するほかジュースや果実酒などに、樹皮や果皮、葉は薬や染料などに利用します。ただし、日本では果樹としての利用はあまり行われず、もっぱら多彩な花の変化を楽しむ花木(花ザクロ)として利用してきました。品種としては赤花や白花、樺色花などが基本で、それらに絞り咲きや咲き分けの品種があります。ほとんどの品種は、花弁のほか雄しべも花弁化した八重咲きの品種なので、実はつきません。庭木として利用するほか、盆栽用樹としても知られています。