
「」から始まる植物


クマノミズキ
丘陵から山地にかけての雑木林などのやや湿った林内に多く見られる落葉樹です。樹形はミズキと異なり枝が放射状に出て斜上し、葉はミズキが枝先に集まってつくのと異なり、対生なので見分けがつきます。花はミズキよりやや遅く梅雨空に白い花を枝先にたくさんつけ、良く目立ちます。実はミズキと同様鳥に食べられて分布を広げる代表的な鳥散布植物の一つとして知られ、夏から秋に紫黒色に熟し、実のついた果柄(果序)は実の熟すころに赤く変わり、実が熟したことを鳥に知らせます。材は良好な薪炭材です。
グミ ‘ギルト エッジ’
グミギルドエッジはグミ科の常緑低木です。葉は互生し、長さは5〜8cmの長楕円形。鮮やかな黄色の覆輪(外斑)が魅力です。斑入り種の中では強健な部類で、伸びが早いので中木的な使い方もできます。カラーリーフとして黄色と緑のコントラストは一際目を引きます。年中、美しい斑入りの葉が楽しめますが特に冬場は黄色い斑がさらに引き立ち美しさが増します。枝葉が密につくので生け垣や人止めにも利用できます。
クリ
自然風の雑木植栽の構成種(シバグリ)として用いられることもありますが、一般的には秋の味覚としての栗の実を収穫するために栽培される樹木です。実は鋭い刺に覆われたイガに包まれており、成熟するとイガが割れて栗の実が顔を出します。地方独特の栽培品種が知られています。
クリスマスローズ(ハルザキクリスマスローズ)
ヨーロッパ原産の常緑多年草で、流通しているクリスマスローズとは、普通ハルザキクリスマスローズを指します。花の少ない冬を彩る花卉として人気があり、ガーデニングや花壇などによく使います。花は白や緑からピンクや紅、黒紫色まで多様で、最近は八重咲の品種も多く生産されています。花弁のように見える美しい部分は萼片で、花が咲き終わっても長い間枯れずに残り、観賞することが可能です。花は中心部の小さい部分です。
クルメツツジ類
江戸時代の末期に久留米藩で品種改良された小輪多花性の園芸品種群の総称です。紫、紅、桃、白の花色をベースに、それぞれの色が混ざり合った中間色など、花色が豊富で花つきがよく、花で覆われた樹冠がとても華やかです。これまでに700もの品種が作出されたといわれ、300品種が現存しているといわれています。庭園や公園、緑地などに広く使われ、最も一般的なツツジの一つです。海外でも人気が高く、アメリカやヨーロッパで、庭木用の花木として栽培されています。
クロウメモドキ
日本各地の山地に自生する落葉低木です。果実は秋に黒く熟し、その姿がウメモドキに似ているのが名前の由来です。枝の分岐点には鋭いトゲがあり、トリトマラズなどとも呼ばれます。果実を一年以上乾燥させたものを鼠李子(そりし)といい、緩下剤や利尿剤に用いられます。材は堅く割れにくいので、小器具や木工細工に。樹皮は染料に用いられたといわれます。
クロガネモチ
5~6月に咲く花は小さく目立ちませんが、秋には雌木に鮮やかな小さな赤い実が樹冠を被うほどつき、その姿は美しくよく目立ち、冬の間中、楽しむことができます。旧家などでは太く立派な樹が植えられていますが、最近はガーデニング向けに、雌木を接木した小型の株が生産されており、人気があります。
クロマツ
細く針のような葉は堅く、先は尖っていて、触れると痛い特徴のある松で、耐潮性に極めて優れ、日本の海岸線を彩る代表的な針葉樹です。幹の色が黒みを帯びていることから黒松と呼ばれています。アカマツと共に、日本庭園や和風庭園の主木として欠かせない樹木の一つで、盆栽などにも多く用います。一般には幹に緩く曲がりをつけて仕立てることが多く、力強い中にも優美な姿が持ち味で、男性的な剛直な姿からオマツ(雄松)、オトコマツ(男松)などと呼ばれます。