
「」から始まる植物


カツラ
春の新緑と秋の黄葉で渓谷や河畔の森を美しく彩る樹木の一つです。生長は早く大きくなり、30mを超える場合もあります。葉は丸形~ハート形でたくさん茂り、香木としても知られ、落葉期の葉が独特の甘い香りを発し、抹香の材料となります。材は建築などに用いられます。
カナダトウヒ‘コニカ’
コニファーの中では世界でももっとも需要があるとも言われる人気品種です。生長が非常に遅く、2mに達するのに15〜20年かかる、あまり大きくならない矮性種です。葉は一年を通して美しく、密でコンパクトな樹形にまとまり、優れた特性を持った品種です。葉色の異なる品種なども生産されています。
カナメモチ
春の芽出しが赤味を帯び、新葉のころまで目立つことから、『アカメモチ』と呼ばれ、それが転訛して『カナメモチ』となったといわれています。枝葉が密生して、下枝もよく茂るので、古くから生垣用樹として用い、親しまれてきましたが、単木でも円柱形に刈り込んで和風洋風の庭園を問わず、建物周りなどにも利用します。
ガマズミ
日本に広く自生する落葉樹で、高さは3mほどになります。5〜6月ごろには白い小花をつけ、9〜11月ごろには真っ赤な実をつけます。公園や庭木などに広く利用されています。実は野鳥の好物ですが、人間の食用にもなり、果実酒の材料にもなります。材は堅くて丈夫なので、鎌や鍬などの柄に使われましたが、枝は柔軟性があるので薪をしばるのに使われていたと言われます。
カラコギカエデ
湿地を好み、不揃いに浅く三つに切れ込んだ葉が特徴の落葉樹です。カエデの仲間で、プロペラ状の実をつけます。秋には美しく紅葉します。カラコギカエデの名前は、幹が鹿の子状になることから転訛したとも言われています。
カラタネオガタマ
花の香りが最も素晴らしい樹木の一つとして知られている種類の一つです。江戸末期から明治期に中国から渡来しました。5~6月に明るい淡黄色の小花がたくさんつき、離れた場所でもバナナに似た甘い香りが楽しめることから、公園・緑地のほか、個人庭やガーデニングなどによく使われています。花が紫色を帯びた品種に‘ポートワイン’と呼ばれる品種があり、最近よく使われるようになってきています、唐の国(中国)からきたオガタマに似た木が名の由来です。
カラマツ
日本原産の針葉樹で唯一落葉します。金の針を思わせる秋の黄葉が魅力で、厳しい寒さの後に一斉に葉を散らし、根元の周りを黄金色に染め上げます。宮城県の蔵王山から石川県の白山までに分布する日本固有の落葉針葉樹です。名前は葉のついたようすが、唐絵に描かれた松に似ていることから名づけられたといわれています。近年では加工されて建築材として用いられています。
カラミザクラ(サクランボ)
実の大きさや甘さはセイヨウミザクラよりやや劣りますが、栽培困難な暖地でサクランボの収穫が楽しめるのが一番の魅力です。樹の大きさも3m程度で、家庭で楽しむのに適しています。春に白いサクラの花によく似た花を葉に先立って開きます。