トチノキ
Aesculus turbinata
- 別名  ー
- 分類  落葉高木
- 科名  ムクロジ(トチノキ)
- 属名  トチノキ
- 原産地  日本
観賞時期など
- 花  5~6月
- 紅葉  11月
- 実  10 ~11月
- 香り  花
植栽可能域
※緑色部分が植栽可能域
初夏の白い花と秋の種子が見どころ
トチノキの花
解説
初夏に咲く白い小花のたくさん集まった大きな花穂と秋の紅黄葉、栗の実に似た光沢のある大きな実が見どころの落葉広葉樹です。葉は大きく天狗の団扇に例えられる掌状複葉で、日本の樹木の中では大きな葉の一つです。栗の実に似た種子は、秋に熟し、直径5mにもなり、山の動物の食料としてばかりでなく、縄文時代のころから重要な食料として、水にさらして苦みを取り除き、お粥やお餅などにして食べてきました。適地に植栽すれば端正で雄大な樹形になるので、芝生広場など広がりのある場所に植えて、シンボルツリーや緑陰樹として利用します。手入れ
低山から深山の渓流沿いなど、空中湿度や土壌水分の豊富な場所を好んで生育するため、日当たりや水はけのよい肥沃な湿潤地が望ましく、夏に高温・乾燥する都市環境では、葉焼けを起こして生育確保が難しいので、避けるようにします。植栽は葉の落ちた時期であれば比較的自由に行えますが、厳寒期は避けます。生長が比較的速いので、茂り過ぎるようであれば5~6年に1度程度、懐枝や重なり枝、枯れ枝などの不要な枝を枝抜き剪定して、基本樹形を整えるとよいでしょう。