ビナンカズラ
Kadsura japonica
- 別名  実葛(サネカズラ)、美男葛(ビナンカズラ)
- 分類  常緑つる植物
- 科名  マツブサ
- 属名  サネカズラ
- 原産地  日本(関東以西)、朝鮮半島、台湾、中国
観賞時期など
- 花  7~8月
- 紅葉  ー
- 実  10~12月
- 香り  ー
植栽可能域
※緑色部分が植栽可能域
赤い実がよく目立つつる植物
ビナンカズラ(サネカズラ)の実
解説
かつて樹皮から採取した粘液を整髪に用いたことから、『美男葛(びなんかずら)』の別名で知られた常緑の蔓性樹木です。花は夏に咲き、実は11月ごろに熟します。真っ赤に熟した実は鹿の子餅を思わせ、実(さね)が良く目立つ蔓(かずら)という意味で名づけられたといわれています。雌雄異株なので、実を楽しむには雌木を植える必要があります。フェンスや垣根、パーゴラやトレリスなどに絡ませて、美しい実を楽しみます。手入れ
一般にはポット苗で生産されているので、植栽は比較的自由に行えますが、暖地性の常緑の蔓性樹木なので、晩秋から厳寒期は避けるようにします。日当たりを好みますが本来は広葉樹林の林床や林縁に生えていることから、夏の高温乾燥では葉が傷むので、明るい半日陰などの水はけのよい肥沃な、やや湿った適湿地に植えます。伸びすぎるとだらしなく見えるので、適宜、剪定を行って姿を整えます。