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ザクロ

Punica granatum

  • 別名  石榴、葉ザクロ、実ザクロ
  • 分類  落葉高木
  • 科名  ミソハギ(ザクロ)
  • 属名  ザクロ
  • 原産地  南西アジア

観賞時期など

  • 花  6~7月
  • 紅葉  10~11月
  • 実  9~11月(実ザクロ)
  • 香り  ー

植栽可能域

※緑色部分が植栽可能域
植栽可能域


初夏の花は『紅一点』

ザクロの花

 解説

ブドウとともに有史前から栽培されていたとされる最も古い果樹の一つとして知られ、初夏の花と秋に熟す実と黄葉が見どころです。花は周囲が緑一色の時期に開花し、朱赤色でよく目立つため『紅一点』の語源になりました。また果実は俗に人肉の味がするといわれ、人間の子を食べる鬼子母神を戒めて、仏陀がザクロの実を与えたという仏説からきています。なお利用は多彩で、実は生食するほかジュースや果実酒などに、樹皮や果皮、葉は薬や染料などに利用します。
ただし、日本では果樹としての利用はあまり行われず、もっぱら多彩な花の変化を楽しむ花木(花ザクロ)として利用してきました。品種としては赤花や白花、樺色花などが基本で、それらに絞り咲きや咲き分けの品種があります。ほとんどの品種は、花弁のほか雄しべも花弁化した八重咲きの品種なので、実はつきません。庭木として利用するほか、盆栽用樹としても知られています。

手入れ

植栽は葉の落ちた時期であれば比較的自由に行えますが、厳寒期は避け12月と3月が適期です。枝先が針状にとがっているので植栽位置に注意し、日当たりや水はけのよい、肥沃な適湿地に植えます。充実した枝の頂芽とそれに続く2~3の腋芽が翌年伸びて花をつけるので、剪定は花芽分化の始まる8月下旬以降は、枝先を全体的に切り詰めるような強剪定は避けます。なお、根元からひこばえが発生しやすいので、見つけ次第早めに切除します。花つきをよくするために寒肥を与えます。